2021年11月06日

メリノウールニューマイヤーつづき


65777551766__E548EF01-FE36-48DC-A3FE-CB7BB2E719B7.jpeg

毎回生産するたびに色が安定しないSERENEメリノウールニューマイヤーをどうやって継続させていくのか。

今回はイベントやお店ごとに生産ロットで振り分けて色を統一させたけれども、追加時にもう色が変わってしまうかも。

工場とどうしたら良いのかいろいろ相談するも工場としてはできること精一杯やっていることもわかってきた。

・均一の色を優先するなら先染にする
 →単調でSERENEに比べると風合いが少し劣る。

・長毛で風合いを維持を優先
 →ウールの特性上油が染料をはじくので色がまばらに。
 →けど、色がまばらなので先染にはない奥行きに。

MONOCOさんの記事に書いてくださってた
無地なのに、表情豊かなグレーは、まるで1色で描いたモダンアートのよう。毛足の長いウールにプリント・蒸し加工することで、自然な陰影が生まれています。


まさにこれ。
商品1つ1つが少しずつ違う個性特性。
長い毛足が細かく影を落として光の角度で違う表情になる上、ウールがもつ油の弾き方も細かく個性がある。


工場では
メリノウールに定着させて浸透させる糊の粘度、スクリーンのローラーの速度、圧力をどのようにしたらどうなるかを緻密に計算して、風合いが一番損なわれないプリントの染め方を見つけている。

色が変ってしまうのはその都度使う生機の個性にもよるので、前回の生産から本生産前に現生機でビーカーを取りマスターの色に調整をしてから生産するという改良を行った。

ただ。

染色→洗い→起毛と工程を進めるにつれ、色が少し落ちていくところを私は計算していなくて、マスターの色より気持ちほんの少し明るく上がってきてしまった。

なので、マスターの色は気持ち濃い目に設定しておくこと。
色味も少し極端めにオレンジよりのグレーにしておくこと。

そうすることでそれ以上濃くならず、気持ちあかるくなる程度で色ブレも思っている方向へ行かないように抑えられるようになると期待している。


あとはメリノウール毛布のこの個性・特性をどうやって浸透させていくのか。
常識的に生産物は同じ色・同じサイズ・全て同じでなくてはいけないのも重々わかっているし
商品的信用にもつながる。
しかし、メリノウール毛布はちょっと違うことが今回の一連でわかってしまった。


シングルサイズの1枚の中でもいろんな表情があり。所々微妙に赤みだったり青味だったりする。
厳密に単調なグレーではないのだ。

それこそ、MONOCOさんが表現してくださってる文章がぴったりで
このSERENEの個性・特性だったりする。

生産の都度、その表情が思いがけず変わるものだから、これは商品的信用度が下がってしまう!!って思ったのでした。
お客さんからもこんなに色違うの?って店頭で驚かれたり、日本の商品はやっぱり安定的に色が同じでないと!と強く求められる。
だけど、そこに標準を合わせてしまうとメリノウールの個性を消すことになりかねないことがわかった。

今後は前回ほど変わらないにしても、メリノウールという表情がある素材だと認識して広めていく課題が見えてきました。


つづく。

posted by PANDA works at 11:37| Comment(0) | TrackBack(0) | ITEM
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/189117524
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック