2021年09月28日

同じ商品に向き合うその2

11時からウールの染色が始まるとのことで、2回目のSRN毛布を抱えて染色現場へ。

今回はスクリーンの幅とプリントの幅もピッタリ。
いろんなところに気を張ってるのがとてもわかる。

色はどうなのかなと不安になっていたところ、なんと、すでに今回の生機を使ってビーカーを作って確認したとのこと。
(対応早い。というか相談したの昨日なのに!)

今回の問題となった原因としてはベースの生地の
・ウールの糸が紡績段階で精錬はされているが生成りであること。
・羊毛の個体差による油分量や原毛の色味が微妙に毎回異なる。
・生成りの微妙な色に少し濃い目のグレーが影響受けやすい。

そして、今まではベージュ系の生産が多く、SERENEのような少し濃色であるグレーのパターンが今までなく同じ染料、同じ条件でもロット差ができてしまった。

というところから、
毎回染める前に生機でビーカーでテストして実際に目で確認後、生産という流れを作ってもらいました。

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上に乗ってるのが今回の生機。決定色のグレーに近い。

急遽今後の対策も立てての本生産。ありがとうございます!

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そして、なんでプリントなのか。奥に巨大な連続染色機があるのも知ってて、無地染ならそっちのほうが効率もよさそうなものなのに、なんでわざわざスクリーンプリントでするのか。
今回聞いて納得の答え、約20ミリの毛足のメリノウールの風合いを第一優先した結果でした。

連続染色機に入れてしまうと水の中でウールを泳がすことでウールの繊維が傷ついてしまい
せっかくのメリノウールがゴワゴワになってしまうそう。
防縮加工がしてあるメリノウールとはいえ、繊維を傷つけないほうが滑らかな風合いになります。
そこで、繊維に一番負担をかけない染色方法がスクリーンプリントで
染料と一緒に粘度のある糊を混ぜることで全体的に定着・浸透させることができます。

しかも。

染料に混ぜる糊は食品にも使われている増粘剤。
安心安全な染色工程にも心がけております。理想的。

そして、ブランドとして、今後どこからどこまでの範囲でOKかという指標も作りたく、事務所へもどって相談。

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1回目から4回目までの製品をずらっと並べてその色を比べてみると
1回目と3回目の色が激しく違いました。
今後は2回目と4回目の色差をブランドとしての許容範囲と定めてそれを基準として今後の生産の目安にしてもらうことになりました。


新商品だけ作っていたら気がつかなかったことがたくさん。
同じものを生産し続けることの難しさや奥深さをより知りました。

まだまだつづく。
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2021年09月27日

同じ商品に向き合うこと。

すっかりブログのほうがご無沙汰になってしまっておりました。

そして、明日28日まで博多大丸の地下1階雑貨売り場にて「めぐる、くらし」POPUP開催中です。
(お知らせ遅いですが、、)



忘備録として今抱えている課題について記しておきたいと思いました。


今回、博多大丸の催事中にもお客様に指摘のあった問題点について。


それは、SERENEウールニューマイヤー毛布の色ロット差問題。

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右側は2回目の生産時、左が3回目の生産時。
3回目のほうが若干赤みがかかっています。

店頭でお客様がこの商品の差に違和感を感じ購入を控えました。

これまで新しい商品を開発することが仕事だったため、一つの商品に向き合ってくる機会が少なく2回目も3回目も同じ色が上がってくるのが当然だと思っていました。
逆に、ロット差という生産時において、温度や湿度、環境によって染色の色が変化してしまうことも知っていて
業界用語的にロット差は仕方がない。天然素材のものだし。と言い訳してきましたが、
現在、目の前にブランドとしての一つの問題点として向き合う機会となりました。

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開発したときから定まらないグレーの色が続きます。
メリノウールの風合いとインテリアに馴染んでずっと使い続けていけるグレーの最高の毛布にするため
ここで一度立ち止まって考え直さねば。


パイル長20mmと長いSERENEはプリントで無地色をつけています。
なぜ、プリントなのか。
なぜ、2回目、3回目と色がブレるのか。
どこまで調整したらお客様が納得してくれるのか。
価格と工場の手間と効率のバランス、ブランドとしての落とし所はどこなのか。


明日ちょうど4回目の生産が行われるので工場に行っていろいろ聞いて、改善がどこまでできるのか相談してきます。


つづく。

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2020年07月23日

配送一時休止のお知らせ

7月22日 西淀川区にある委託倉庫が燃えるというショッキングなことがありました。
LOOM&SPOOLの商品のほとんど、箱や展示会の什器などもそこに置いています。

必死に荷物を守ろうとした担当者が一人、煙を吸い込んで喉に火傷をおったそうです。

従業員他みんなは無事で本当に何より。。けど、
倉庫仕事に誇りをもって働いてきた彼らの気持ちを考えると本当に胸が張り裂けそうです。

私がブランドを立ち上げる時、
ネットで調べて電話して押しかけて、こんな事業を今考えていて、こんなことがしたいと
何の後ろ盾も何の情報もない怪しい私の話を真剣に聞いて、快く手伝うと言ってくれました。
クラウドファンディング立ち上げ成功したとき、一緒に成功を喜んでくれ、物流の面で本当に支えてくれました。


ブランドを立ち上げて1年半。
在庫が燃えてしまうという
倉庫が燃えてしまうという
まさか自分にこんなことが起こるとは想像もせず。


とりあえず、一番にMONOCOさんの発注を急いで止めて、自社サイトも急いで止めて、
関係各所に連絡をして、そしてみなさん本当に心優しく、内容が内容だけに本当にやさしい言葉をたくさんいただきました。
まだ連絡しきれてないところもありますが、気持ちの整頓と今後の動きも一緒に伝えていこうと思います。


現在、オンラインで在庫があるのは
スタイルストアさん https://stylestore.jp
光文社さん https://kokode.jp/products/list.php?category_id=4007475
TOIROさん https://www.kagunosato.com/c/bedding/bedding_0044/s6-0001
AREKOREさん  https://arekore-market.com/?pid=143405240

店頭に在庫があるのは
WELLSPRINGさん、
a.depeche 神戸店さん(ブランケットのみ)


火災の詳細はニュースサイトで。ショックな映像です。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20200722/2000032672.html
posted by PANDA works at 20:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記